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2007年6月 7日 (木)

ドヤ

私の職場の図書室には<ご自由にどうぞ>というコーナーがあります。
寄贈された本で貸し出しに向かないものや汚れのひどい本などがこのコーナーに並びます。
2、3日前、そのコーナーで「裸足の原始人たち」というタイトルの本が目にとまりました。

Hadfashinogenshijin 何気に表紙をめくってみると、巻頭に白黒の写真が6、7ページありました。
本のタイトルからアフリカの原住民を少し想像していたのでしたが、写っているのは日本の子供たちでした。それも、私の子供時代と同じ懐かしいにおいがしました。すぐに巻末を確認しました。

<1974年5月29日第1刷発行 著者 野本三吉>
なんと、30数年前の本でした。そして、副題があるのにも気づきました。●寿地区の子供●とありました。
なるほど、アフリカの原住民を思い浮かべていた早とちりの私は巻頭にある写真と本のタイトルがリンクしました。(^^ゞ

<序章 寿の街について -寿地区沿革小史- >があったおかげで、最後までぐいぐい読み進んでいけたのでした。

1970年代、岡林信康というフォークシンガーが「山谷ブルース」を唄い大ヒットしました。
その頃、私もフォークにかぶれてギターを弾きながらこの「山谷ブルース」を唄ったものでした。しかし、当時は現代ほど情報があるわけではなかったので「山谷のドヤ住まい~」って意味もわからず唄ってたのでした。(^_^;)

『通称、この地区のことを「ドヤ街」と呼んでいるが、これは隠語で「宿(ヤド)」をさかさまにしたものである。つまり、とても人が生活し、「ヤド」とするようなところではないという意味で「ドヤ」として逆に語られたものである。』(「裸足の原始人たち」より)

そして、この寿地区は横浜市にあり、東京の山谷、大阪の愛隣地区(釜ケ崎)と並んで三大ドヤ街といわれたそうです。
この本は一言で言えば、寿地区で暮らす人間模様、特に子供たちに焦点をあてて寿地区の実態を書いています。
そこには私の知らないことがたくさんあり、経済至上主義、歪、アル中、日雇労働、行政、教育、男、女、子供、親子などなど、改めていろんなことを考えさせられた本でした。

「ドヤ」について30数年間の謎みたいなのが分かり、スーっとした気分になれたことと、汚れているだけで<ご自由にどうぞ>コーナーで、ひょっとしたら捨てられる運命の本だったのかもしれないことを考えると、「出会い・ふれあい」って大事だよなぁ~って思いました。

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コメント

赤面症の青蛙さん、こんにちは。コメントありがとうございます。

>実体験したことがあり、「ドヤ」懐かしく

へぇぇ~ すごい!

>ニコヨンってその頃の日給が240円

その頃って、1ドル360円ですよね。
こんなとんちクイズがありました。
「車の部品で180円のものはな~んだ?」
「半ドル」(^o^)
今じゃ、使えないとんちです(~_~;)

>「ニコヨンブルース」

どんな唄なんですかね。聴いてみたい気がします。

投稿: 加川ふ良 | 2007年6月 9日 (土) 09時33分

まいど!自分も血気盛んなころは、実体験したことがあり、「ドヤ」懐かしく感じました。
ニコヨンってその頃の日給が240円だからと記憶してます。
ちなみに「ニコヨンブルース」を歌ったような・・・・?

投稿: 赤面症の青蛙 | 2007年6月 9日 (土) 08時02分

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